投資コラム/出口戦略
建替えまでの運用方法
建替えまでの運用方法

建替えマンション投資は、いったん物件を購入すると、建替え完了まで、資金を完全に寝かせてしまうように思われがちですが、賃貸にて運用することが出来ます。

管理費・積立金や、固定資産税等の支払いは発生しますが、賃貸をしていれば、その経費を十分にまかなうことが出来ます。

それどころか、それを上回る賃料収入が得られます。

この賃料収入が得られるというところは非常に面白いところです。

例を挙げてみましょう。

  • 物件:港区マンション ○号室
  • 専有面積:80㎡
  • 管理費等月額:40,000円
  • 固定資産税(年額):150,000円 ・・・月額換算:12,500円(15万円÷12)
  • 購入価格:5,000万円(坪206万円)
  • 月額賃料:220,000円(坪9,090円)

この場合、月額経費は「52,500円」、月額賃料は「220,000円」ですので、毎月「167,500円」の収入が得られます。

より堅く考えたとして、毎月「15万円」の収入が得られるとしましょう。

毎月15万円収入が得られる場合、年間で180万円の収入となります。

たとえば、建替えまでに5年かかった場合、「180万円×5年=900万円」の収入が貯まっていることになります。

この900万円を購入価格の5,000万円から引くと、「4,100万円」になります。

この時点で建替えは決定していますので、実質「4,100万円」で、建替えが決まったマンションを購入したのと同じことになります。

実際、建替えが決まったマンションを購入しようとすると、相場が上がってしまっているケースがほとんどですが、上記の通り、早めに購入し、賃貸運用をすることで、実質的な購入価格を下げることが出来るのです。

また逆に、5年経過したものの、建替えがいっこうに進まない場合はどうでしょうか。

その場合は、購入金額の「5,000万円」で売却すれば良いのです。それだけで、「900万円」の利益が出ていることになります。

最悪、「4,100万円」以上で売却すれば、損はしていません。

築古の物件は、ある程度物件価格が下落して落ち着いてしまっていますので、築浅物件のように、大幅に下落することは考えにくいです。

そのため、建替えが予想に反して上手くいかなかった場合でも、賃貸運用していれば、売却することで元が取れるのです。

建替えが決まれば大きなキャピタルゲインが得られ、建替えが決まらなくても、売却して元を取ることができる(※)、それが建替えマンション投資の醍醐味かと思います。

「ハイリターン」を狙った投資手法は、通常「ハイリスク」なものになりますが、賃貸運用で保険をかけているため、「ローリスク・ハイリターン」を追求出来るのです。

※上記のような運用をしていれば、元を取れる可能性が高いということを表現しており、利益が出ることや、損失が出ないことを保証しているわけではありません。

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