投資コラム/建替えの手法を知る
還元率とは
還元率とは

マンション建替えに興味のある方は、「還元率」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

今回は、その「還元率」について、簡単に解説をさせて頂きます。

還元率とは

マンションを建替えると、旧マンションで床面積を持っていた権利者は、新マンションの床面積を一定面積分、無償でもらうことが出来ます。

このとき、旧マンションの床面積に対する、新マンションの床面積の割合を表したものが「還元率」です。

計算方法は、「無償でもらえる面積」÷「これまで所有していた面積」です。

要するに、建替えにより、どのくらい床面積が目減りするかを表したものです。

例)
  • 旧マンションで所有していた床面積:100㎡
  • 新マンションで割り与えられる床面積:80㎡
80㎡÷100㎡=還元率80%

この還元率は、単純に床面積がどうなったかを表したもので、実勢価格や価値等がどうなったかを表したものではありません。

たとえば、旧マンションで1億の価値を所有していた人が、新マンションで1億の価値の部屋を割り当てられた場合でも、「還元率100%」とはいいません。

還元率は、あくまでも床面積で計算をするものです。

床面積が減っても、価値が上がるケース

旧マンションで100㎡を所有していた場合は、新マンションでも100㎡欲しいかもしれません。

仮に100㎡がもらえたとすると、還元率は100%となりますが、そのようなケースはまれです。

床面積が減ったとしても、新マンションは新築マンションですので、価値自体は上がることが多いです。

<シミュレーション>
  • 旧マンションの取引相場:坪250万円
  • 新マンションの想定取引相場:坪500万円
  • 還元率:70%
  • 旧マンションで所有していた床面積:100㎡
①新マンションで取得できる床面積を求めます。

100㎡×70%=70㎡

②新マンションの床面積×想定取引相場で、新マンションの想定相場価格を求めます。

70㎡×0.3025(※)×500万円=10,587万円
(※)㎡→坪に変換する数字

③旧マンションの床面積×取引相場で、旧マンションの相場価格を求めます。

100㎡×0.3025×250万円=7,562万円

④新マンションの価値と旧マンションの価値の差額

10,587万円-7,562万円=3,025万円

つまり、この例の場合、面積が3割減少していても、価値は、約3,000万円上がっているということを表しています。

還元率が高いに越したことはないですが、還元率が低くても、十分に利益が見込めるケースがあります。

検討されている物件の還元率が低くても、一度簡単にシミュレーションをしてみましょう。

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